ブログヘッダー

長岡いえまる

2015/06/30

耐火木造見学会


先日、木造耐火建築協会の集まりで山形県南陽市に行ってきました。
総会の前に、一時間耐火建築「クールウッド」が採用された
木造施設「南陽市新文化会館」の完成見学会が開催されました。

今回はその見学会の模様のレポートです。

建築としては、不燃とか、準不燃とか、難燃とか、
耐火とか準耐火とか…
業界の人でないと分かりにくいですよね。

不燃(やっぱり正確には燃えないでなく、燃えにくい)…と呼ばれる
カテゴリーは、部材の性能を言います。
使用される表面材で、防火上どのくらい燃えにくいか、で
建築用途によって、仕上げ材の燃えにくさの性能を分けています。

一方、耐火…と呼ばれるカテゴリーは、
建物自体の燃えにくさです。
火災が起きた際にどのくらいの時間で非難出来るか、を元に
建築用途・規模(大きさ・階数)別に求められる性能です。

今回は1時間の耐火性能を持った建物ということです。


正面外観の写真が取れなかったので、道路わきからの撮影。
ちょっと分かりにくいですね。
右上に四角く高くなっているところが大ホールです。



こちらは、正面側ですが、昨年11月に工事中に訪問した際の画像。
大きい部材の地組の様子が分かります。


工事中の内部。仕上げ工程の前段階です。
木造とは思えない柱の大きさが分かると思います。


下は、今回訪問時の玄関ホール。
大きな丸柱が特徴です。


内部の様子。中ホールも天井かなり高めです。


柱と筋交いの接合部。
両方ともかなり大きいのが分かります。
筋交いはLVLで出来ています。


そしていよいよメインの大ホール。
壁面に柱があらわしで使われています。
二本ずつある柱は、さらに置く側にある一本と
合わせて3本1組で構成されています。


大ホール。
とても木造とは思えません。
用途的に1時間耐火の性能が求められました。


1時間耐火の実現には、こちらの柱模型が分かりやすいです。
400×400mmの杉集成材に石膏ボード4層貼り。
さらに化粧用の杉16mm板を張って出来上がりです。
最終的には600×600mmの大柱です。
石膏ボード4層が耐火性能を発揮しています。


施工時の写真が掲示されていました。
接合部が後付けされるので、柱脚部が段々にカットされています。
柱内部の構成とその大きさが分かります。


最近では2時間耐火も認定取得したこの工法。
中大規模や高層の建物には有効になります。

建築基準法上では防火地域で14階建てまでの
木造ビルが可能になりました。


ここ数年で木造の耐火技術は大きな進歩を見せています。


耐火建築物としては、日本集成材工業協同組合がすすめている
鉄骨材を集成材の内部に挿入した木質ハイブリッド集成材や、
モルタルを使用したり、表面に耐火性の高い材料を張ったりと
様々な工法が出てきています。

これからの非住宅木造が楽しみになってきました。



南陽市新文化会館のページはコチラ http://nanyoshi-bunkakaikan.jp/

木造耐火建築協会のページはコチラ http://www.mokutaiken.jp/

クールウッドのページはコチラ http://www.kes.ne.jp/coolwood/  

日本集成材工業協同組合のページはコチラ http://www.syuseizai.com/



0 件のコメント:

コメントを投稿