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長岡いえまる

2015/05/02

CLTと地方創生



しばらくぶりの投稿で、今回はちょっと長めです。
じわりじわりと関連があるので、
年度末の5~6ネタを一気にご報告。

この時期は何かと勉強の機会が増えるものです。

業界向けの講演会の依頼を受けて、
二回ほどお話しさせていただきました。


まず、その前に県庁で行われた「やまの守り手発表会」
川上側の方々を中心に林業・木材加工などについての
県内各地の取組発表。
この日は聴講に専念です。

楽しみにしていた日本CLT協会中島会長のお話しは
残念ながら都合がつかずに中止。残念でした。



上の写真はブナの活用研究会でもご一緒している南魚沼森林組合さん。
きのこのお話しでしたが、品質管理についての地域内連携、
とても勉強になりました。

それぞれ普段聞く話とはちょっと違う切り口で、
運搬手法や新しい製品開拓など、初めて耳にする話題が多かったです。


そして、翌日長岡のホテルにて。
製材・森林組合の関係の方を中心に
「これからの県産材の需要拡大に向けた取り組み」と題しての研修会。
昨年秋の欧州視察についてお話しさせていただきました。

 

 時間が短かったので、CLTとは何ぞや、のお話しはほとんどできず、
先進地の取組事例のちょっとしたご紹介。
お話しするのに比べて、資料の準備にかけた
時間が数倍。まだまだ話し手として未熟です。


そして数日後、業界の人なら泣く子も黙る新木場木材会館。


外部や最上階に木材使ってますが、耐火建築物です。
入口の大きな木の自動ドア。
最近、こういう大型の面材見るとワクワクします。

 

最上階は、桧材を使ったホールです。
こちらで「これからのCLTを考える」と題した
技術者向けの講習会が行われました。

 

基準から製造、試験などオカタイ話しがほとんどですが、
新しいネタが多いので、みな新建です。
特に最後の実大振動台実験の報告にはみな興味津々でしたね。

この数日前に兵庫県で行われた大規模なCLT振動台実験。
残念ながら都合がつかず見学不参加でしたが、
下の画像は会社担当者が撮ってきたものです。


これだけの建物を過去の地震周波やそれ以上の力で
揺らします。
5階建てを屋内で建ててしまうこの建物も巨大です。


講習会の帰りには以前から気にかけていた東京駅
JR山手線5・6番線ホームの木造屋根にご挨拶。

大正以前に建てられた木造の小屋組みが
近いうちに撤去されてしまうそうで、仮設支持されてました。
駅のホームは非住宅の象徴的な建築物です。実にさびしい。

 


翌週は場所を県森連さんの越後森林館にて
 「地域材利用拡大運動」の集会。
行政・森林組合さんを前に地域材と非住宅木造の取組について
お話しさせていただきました。


当初CLTについても触れるつもりだったのですが、
日本CLT協会中島会長から特別参加いただけることになり、
説得力が違いますので、心おきなくマイクをお渡ししました。




ヨーロッパで進むCLTの利用拡大と
日本の林業のこれからについて
大きな提言を頂きました。
グローバルな展開にも期待です。


ところで、この会場もすごいんです。
CLTのような工業製品とは対極の構造ですが、
長大材という意味では、中大規模・非住宅の
シンボル的な建物です。
丸太組、伝統工法、手しごとのなせる業。





さて、地域材と中大規模な年度末の最後を締めくくるのは、
ビッグサイトで行われている建築資材問屋(株)ナイスさん主催の
「住まいの耐震博」
年々来場者が増えていて、今回は6万人超えだとか。


 今回はタダごとじゃない企画が用意されてました。
上で記述した兵庫県の振動台実験の実物を
実際に会場に展示してました。

5階建ての4・5階部分でしたが、
振動台実験の爪痕がそのまま残っていて、
躯体の重厚感のみならず、
関係者の意気込みが伝わってきます。


 さらに昨年行われた「Timberize TOKYO 2020」の展示も。

※詳しくは以前書いたこちらの投稿にて
http://iemaru-nagaoka.blogspot.jp/2014/10/blog-post.html



実は同日にビッグサイトの別棟で開催された
第3回CLTフォーラムへの参加も今回の目的です。


 teamTimberize主宰でもある東京大学の
腰原教授の講演「線材と面材」にて、
CLTの新しい木造の可能性に大いに期待します。

ほか講師の方々からロンドンの7階建てや
CLT初の商業施設、ハウステンボス宿泊棟の設計のお話しなど、
実際に活躍されているCLT設計者の生の声を聞かせてもらいました。


翌日はやはりビッグサイト別室で開催された
「木構造建築研究所」の設立講演会。

こちらでは中島会長のCLTのお話しや
team Timberizeの副理事長、小杉准教授の防耐火の講演で、
非住宅中大規模への市場の期待がさらに膨らみます。

もちろん、構造や防耐火の技術や知識レベル、経験を
自社、さらに業界全体で上げていかないとならないですね。

 


研究所の講演会の最後に、耐震博会場で行われた見学会。
CLT実大モデルでは、中島会長が直々にご説明。
まさに黒山の人だかりです。

 


 最近、ガイアの夜明けでも「今、地域革命がはじまる!」の回で
CLT、バイオマス等で中島会長が出ずっぱりでした。
そういえば、このところ常に会長周辺にテレビカメラが同行していた
わけです。

team Timberize の小杉准教授とも道すがら
地方からの情報発信の話しになり、
帰りにどうしても寄りたくなった表参道。

ルイビトンやアップル、表参道ヒルズなどの
イマドキ店舗が並ぶチョイ脇にあるんです…

新潟県のアンテナショップ「表参道新潟館ネスパス」
都内に数ある全国都道府県のアンテナショップの中でも
屈指の売り上げを稼ぐらしい同店。

 

都心から見た新潟。
やはり米、酒、魚、笹だんご、米菓…ですよね。


でも、2階の事務所わきには、
J・Uターンのお誘いや、
観光情報、ふるさと納税など、
郷愁に訴えるパンフがずらっと並んでました。



地方創生が叫ばれるなか、躍起になってるのは
林業だけではないですよね。

地方の人と資源と歴史と熱意が不可欠です。

開通したばかりの北陸新幹線や
東北新幹線とホームを分けあう地方列車、
上越新幹線にて新潟にもどったその晩、
テレビで高度成長期からバブル期を振り返る
特集をやっていました。

東京オリンピックから半世紀、
東京都庁建設から約四半世紀。


新しい都市形成に地方の力が役立つ時が来る事を
期待しています。



最後にこの写真。
バックの白い壁はCLTです。


次回はこの話題になると思います。
県産ブナ。
そろそろ松之山の残雪も終わりでしょうか。




日本CLT協会のページ
http://clta.jp/


team Timberizeのページ
http://www.timberize.com/index.html


ナイス(株)耐震博のページ
http://www.nicefair.com/index.html


木構造建築研究所のページ
http://mkk-lab.or.jp/


実大振動台実験を行った防災科学技術研究所
兵庫耐震工学研究センター「E-ディフェンス」のページ
http://www.bosai.go.jp/hyogo/index.html


テレビ東京ガイアの夜明けのページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber3/preview_20150421.html


表参道ネスパス新潟館のページ
http://www.nico.or.jp/nespace/







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